チューリップ畑

処女の統計データ

コンドームメーカーである『相模ゴム工業株式会社』が2013年1月に全国47都道府県の男女14,100人に調査した『ニッポンのセックス』より『処女』の統計データを見てみましょう。規模の大きさ、匿名性の高いネット回答によりデータの信頼性は高く評価されており、現代日本における『処女』の実態を表していると言われています。

・処女卒業の平均年齢

処女卒業の平均年齢は、現在の40代では20.1歳、30代では19.6歳、20代では18.7歳と世代が若くになるにつれ低年齢化していることがわかります。卒業年齢の地域別では1位の沖縄と47位の茨城との差は1.5歳と小さく、都市部のみならず全国的に低年齢化が進んでいるということになります。

また年代ごとの処女率は30代以降は極端に減少します。30代では20人に1人、40代では50人に1人となり、30歳未満に限れば多くの女性が10代後半から20代前半までに処女を卒業している計算になります。

・処女卒業後に恋愛やSEXに積極的になる

処女卒業後の経験人数は20代で5.6人、30代で6.8人です。しかしこれは地域差が大きく1位の高知県は47位の埼玉県の2倍以上あり、都道府県によって大きな差があることがわかります。経験人数は地域文化と密接な関係がありますが、どの地域にも共通しているのは処女卒業後に女性が恋愛やSEXに積極的になるということです。処女卒業がその後の生き方に大きな変化をもたらしていることを示しています。

・20代女性の処女卒業相手は『10人に1人』がネット経由

卒業相手については年代が上がるごとに『同じ会社の男性』が増える一方で、年代が下がるごとに『同じ学校の男性』が増えていきます。卒業年齢の低年齢化に伴い、若い女性ほど職場より学校の男性を卒業相手に選択する傾向が高くなり、実に20代女性の半数近くが同じ学校の男性を卒業相手と答えています。それを裏づけるように相手の年齢も年代が下がるごとに自分と同じ年齢に近づいています。このことから若い年齢層ほど『学校』の果たす役割が大きいことがわかります。

またインターネットの普及とともに、年代が下がるごとにネットを通じて知り合った相手と卒業する割合が増えていきます。特に20代女性は10人に1人がソーシャルメディアやSNS等で知り合った男性が卒業相手となり、その他の年齢層を大きく引き離しています。

・統計から見る『処女卒業できない理由』

上記に見るように処女卒業は世代によって大きく変容しています。何よりも大きいのは処女卒業年齢の低年齢化と高等教育における進学率の大幅な増加です。そのため多くの女性は10代後半から20代前半の学生時代に同じ学校や友達の紹介で知り合った男性と処女を卒業することになります。 こうしたことも相まって『処女卒業は学生のうちに』という風潮が生まれたと推測されます。相手も同じ学校で年齢も近い男性がほとんどなので、女子校や女子大に通っている女性はその時点で男性との接点が少なく卒業しにくい環境におかれています。このような社会風潮があるため社会人になると非処女であることが当たり前のように捉えられようになり、学生時代に卒業できないと『処女』のまま長い時間を過ごすことになると考えられます。

もちろん処女のままで結婚すべきと考える女性もいるでしょう。すなわち『卒業しない』という選択です。それも一つの考えであり尊重すべきです。しかし卒業したいのに『卒業できない』女性も数多くいます。事実、現代では20代女性の10人に1人がネット経由で処女を卒業する時代です。女性の社会進出もあり晩婚化傾向は続いています。悩み多き女性が実に多いことを物語っています。

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